こんにちは、元外資系ファンドマネジャーのやすたろです。
「どの投資信託がおすすめですか?」
初心者はよく人気のある商品がいい商品だと思ってよくこういう質問をします。
しかし、投資に対してそんなふうに取り組んでいると資産形成に失敗してしまいますよ。
ひとつ数百円の小物を買うのではないのです。
これからの運用成果によっては、何百万、下手したら何千万と差がでてきてしまうのです。
そう思ったら、数十時間程度、投資の勉強をしても損な時間の使い方ではないはずです。
今回は、そういう投資初心者向けに、なぜおすすめ商品に投資してはいけないのか、そして投資は簡単であるということについて説明していきます。
なぜおすすめ商品に投資してはいけないのか
おすすめ商品は売り手にとってのおすすめ商品
投資に興味はあるけどなにを買えばいいのかわからない。
そして「投資 おすすめ 初心者」とかで検索して、人気のある商品から選ぼうと思っていたりしないですか?
そんなことでは、資産形成に失敗してしまいますよ。
最近は中立的な記事も増えてきましたが、まだまだプロモーションのための記事も多いということを理解してください。
おすすめ商品はあなたにとってのおすすめ商品ではなく、売り手にとってのおすすめ商品ということです。
売り手側が得するということはそのぶんあなたが損するということを理解しましょう。
もちろん、投資の機会を提供してくれる売り手や運用会社に手数料を渡すのは当然のことですが、運用成果の大半を手数料として搾取されていたらあなたの手元にはなにも残りませんよ。
また、実際に売れている商品というのも曲者です。
まだまだ個人投資家の金融リテラシーが低いため、売れている商品=いい商品とは限らないのです。
むしろ、売り手にとって有利なため大規模な宣伝をかけた結果売れている商品というのが大半ではないでしょうか。
投資商品の選ぶ基準はひとつ、儲かるかどうか
家電などは人気商品のコスパが良かったり、必要な機能だけで使いやすかったりとおすすめを購入することはある程度合理的な選択だと思います。
また、人気があるモデルを買うことで虚栄心が満たされたり、満足度が高まったりすることもあると思います。
しかし、投資商品の場合は全くあてはまりません。
人気商品だからといって費用が抑えられることもないですし、売れ筋を持っているからといってテンションが上がることもないはずです。
投資商品を選ぶ基準はひとつだけ、それは儲かるかどうかだけです。
リスクに対して、より儲かりそうな商品を選ぶことが大切だということです。
儲からない投資を好む人はほとんどいないでしょう。
そして、この儲かるかどうかと人気かどうかは関係ありません。
むしろ、売り手に有利な人気商品ほどあなたが儲けにくくなるともいえます。
投資なんて簡単なんだから自分で決めよう

では、より儲かりそうな投資商品をどうやってみつけるか?
それは投資についての勉強をして、自分で選べるようになることです。
「投資は難しくて自分には理解できない。」
そんなことはありません。
確かに、分析をして伸びる会社や国を自分で探すアクティブ運用には膨大な時間を難解な分析に費やす必要があります(そしてほとんどは失敗します)。
しかし、市場全体の成長にかけるインデックス投資であれば、理論はシンプルで、一回理解すれば、アップデートも必要なく一生ものの知識となります。
- インデックス投資の理論は銘柄選択によって超過収益をあげることはできない。よって、個別のリスクを取らずになるべく広く資金を分散させて市場全体の成長にかけよう。
- インデックス投資の成果を決める唯一の要因はコストである。よって、コストが低い商品に投資をしよう。
たったこれだけです。
シンプルだし簡単でしょ?
このブログでは、このシンプルな理論についてなぜそうなるか、また細かなところ説明して知識に肉付けしていきます。
読んでいただければ、すべて理解できなくても、インデックス投資の本質は掴めると思っています。
そして、その本質さえわかれば投資商品を自分で選べるようになるし、ありえない投資話に騙されることもなくなります。
また、インデックス投資は知識を身に着けると、だれが投資しても同じパフォーマンスになるという再現性の高い投資になります。
投資に対する勉強をして、金融リテラシーをあげることは損しない生き方をする上で必要不可欠な能力です。
あなたも自分の資産は他人任せにせず自分で管理し、投資によってより良い将来を切り開いていきませんか?
今回のテーマのまとめ
- おすすめの金融商品はあなたにとってのおすすめではありません
- 投資で資産形成をするためには、知識をつけて、なにに投資をするかを自分で選びましょう
- インデックス投資の理論は簡単ですし、リターンの再現性が高いです
- 金融リテラシーを上げて損しない生き方をしていきましょう
最後までみていただき、ありがとうございました。
ご意見などありましたら、連絡いただければと思います。
コメント